2009年05月12日

小沢民主党代表辞任

なんというメタルスライムw
このまま選挙まで引っ張るかと思ったら、ここでやめましたか。

さて、国民感情的には遅きに失した感のある小沢の辞任だ。
特に、あれだけ逃げ回っていた党首討論(13日予定)が、ようやく実現目前にしていただけに、究極の逃げ方をしたとも見える。プライドが高い小沢は、党首討論で「晒し者」になるのを避けたという見方だ。
実際、辞任会見においても、西松建設問題に関する謝罪はきかれなかった。
朝日を除く各紙も同じように批判している。
代表的な記事から抜粋してみる。

小沢代表辞任:「二重権力」の党構造は願い下げ(毎日新聞 5月12日、小菅洋人政治部長署名記事)
・小沢氏は辞任会見で、挙党態勢のために「身を引く」と繰り返し強調し、党内の動揺について「連日皆さんの報道にあいますから」と、あたかもマスコミの被害者かのように語った。
・西松事件が問いかけた本質的な部分については最後まで口をつぐみ、13日の党首討論を控えた辞任のタイミングに、「討論逃れ」という疑問を抱かざるを得なかった。
・小沢氏の体質とともに問われたのは、小沢氏を辞めさせる自浄作用を失い、同氏の決断に委ねるしかなかった、民主党の組織としての底の浅さである。
・少なくとも自民党の派閥全盛期にみたような、「二重権力」の姿は願い下げである。

小沢代表辞任 世論に追い込まれた末の退場(5月12日付・読売社説)
・厳しい世論に追い込まれた末、「政治とカネ」に関する説明責任を果たさないまま、遅きに失した退場と言えよう。
・こうした厳しい世論の背景にあるのは、小沢代表が西松建設事件の実態について、説明責任を果たしていないことだ。
・民主党の国会対応が最近、精彩を欠いていたのも、小沢代表の進退問題と無縁ではない。
・小沢代表が避け続けていた首相との党首討論も、ようやく13日開催が決まったが、小沢代表辞任で再び先送りされる。
・小沢代表はこの20年間、常に日本の政界で重要な地位を占めてきた。代表辞任が「小沢時代」の大きな節目となるのか、あるいは影響力を保持し続けるのか。


まだ早い「さらば、小沢一郎」(MSN産経 5月12日、乾正人政治部長署名記事)
・議会制民主主義では、国会での議論が大嫌いな人に宰相となる資格はない。「13日にセットされた党首討論をやりたくなかったから辞めたのでは」と真顔で言う民主党議員さえいる。「小沢首相」なら、党首討論だけでなく、なんやかんや理由をつけて予算委員会もめったに出席しないはずだ。
・たとえ、建前ではあっても、違う考えや立場の議員が国会での論議を通じて妥協点を探るのが議会制民主主義の原点だ。参院での野党優位を利用した小沢流の「なんでも反対」の国会運営は、政局的には意味があっても国民生活には迷惑でしかなかった。
・自らの公設秘書を逮捕した検察はむろん、新聞やテレビに対する不信感も相当なものだ。11日の会見では、(1)メディアの批判の矛先が自分に向いた(2)報道の結果として党内が不安定になった(3)挙党一致で衆院選を戦うため自ら身を引く−との論法で辞任の理由を語った。自分は何も悪くないのに、メディアの報道はひどすぎる、というわけだ。そこには、西松事件への反省のかけらもない。
・それでは、政治家・小沢一郎は、このまま退場するのだろうか。答えは「ノー」だ。


民主党に対する“期待度”に差はあれど、小沢氏に対する論調は、ほとんど批判の見られない朝日を除いては共通しているといえそうだ。

小沢の辞任につて、世論は遅すぎると感じ、“責任をとった”ことによるプラス効果はほとんど望めまい。特に“謝罪”がなかったことは、むしろマイナスになるかもしれない。
なにせ、「西松建設からの資金を小沢氏側が合法的に処理していたか」という手続き論ではなく「西松建設が、なぜ違法行為までして献金する必要があったのか」(=ハイリスクに見合うハイリターンがあるはず)、「違法に集金された献金だと気付かないのがおかしい」という点が国民から説明を求められているのに、結局、このまま逃げ切るつもりらしいからだ。

しかし、こと、政局に限って考えると、辞め時としては、いいタイミングである。
まず、党首討論をしてからの辞任では「敗北」の印象が強くなってしまう。
その上で新指導体制が未定なことを理由に「自然な」審議引き延ばしができる。
また、解散についても、民主党の体制がかたまらないうちの解散は、今まで政局より政策といってきていた自民党にはできない。
党首問題で民主党の露出が増えることと新党首ご祝儀を考えれば、党首決定から選挙までは、世論の動向を見定める意味でも、しばらく間をおきたいところだ。

つまり、麻生総理の解散権(自民党の、といわないのは、解散は総理の専任事項だからである)を民主党はある程度縛ることに成功したのである。


もっとも、この新党首・指導部が期待はずれだった場合、民主党はさらに苦しくなるおそれがある。
鳩山、菅、岡田、前原といった取沙汰されている候補みたところで、皆、党首経験者だ。。同じ総裁が復辟しない自民党に比べると、新鮮味と期待に欠ける。
また、時間の問題で国会議員投票により党首を決定することになるようだが、一般党員による党首選を経た麻生総理に比べると、インパクトに劣る。これは民主党が密室政治や“永田町の論理”を批判してきたことからしても、ダブルスタンダードとうけとめられかねない。
ましてや、小沢を新指導部に何らかの形で組み込めば、民主党は新党首による刷新というイメージづくりに失敗するだろう。


ところで、有力候補といわれる岡田は、イオングループの御曹司。金持ちでお坊ちゃま……という批判を麻生にはできなくなりますよね? っていうか、今まで、それで批判していたのはなんだったの?ということに。
一方、鳩山はいわずと知れた鳩山家出身。金持ちお坊ちゃま世襲……という批判を麻生にはできなくなりますよね? っていうか、今まで、それで批判していたのはなんだったの?ということに。
場当たりでしか主張をしていないなぁ。



それにしても、小沢一郎というのは、つくづく首相の座に運のない男だ。
田中角栄は「議員というものは努力、勉強すれば、大臣、幹事長までにはなれる。しかし、総理・総裁というとそういうわけにもいかない、大会社の社長となるのも同様、それは運命だ」と語ったという。
小沢は自民党時代、首相になれるチャンスを断ったともいわれてるが、それが運命をのがした瞬間だったのだろうか。
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posted by 雪富鷹将 at 23:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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