陳情について、その根本に触れた記事がないのはどうしたことか。
「陳情」やそれに類するものは、諸外国にもある。ロビイスト、なんてのは陳情窓口でもあるし、米英の政治家だって地域利益誘導はある。
ただ、日本では、本来なら地方自治に係るであろう範囲のものが国会議員に持ち込まれる。
これは、国土の均衡な発展や大規模な開発を行うということで、一旦、地方の金を中央に吸い上げた上で、地方に再配分していたからである。
この再分配を中央で決めるというところが、国会議員への陳情につながるし、また、中央省庁の許認可権として「利権」にもなる。
この仕組みは、国土の均衡な発展や大規模な開発を行うには有用で、高度成長時代まではうまく機能した。
ただ、国内の大規模インフラ整備がある程度終了し、低成長時代に入った現在では、弊害のほうが大きくなっている。
地方への財源委譲というのは、地方が中央の再分配を経ずに独自に事業を行うようにするということだ。
また、道州制の導入は、予算規模を大きくし、地方でやれることを増やすということだ。
つまり、この2つと、並行して規制緩和(中央省庁の許認可権の縮小)を行えば、自ずと陳情は減少し、国会議員は国政に集中することができる。
政官癒着の排除などというのであれば、陳情の受付方式の変更などという小手先ではなく、こうした根本の変更を行うことが必要なのではないだろうか。
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