結果として個別の事業が無駄かはどうかは別として、仕分会議というのは愚かな政治ショーだったといわざるをえない。
例えば、スーパーコンピュータには、以前から不用論もあった。だから、今回の仕分結果が当然、などという向きもあるが、それは同意できない。
会議中に「クラウドでおきかえはできないのか」「数値計算に特化する意味は」というような質問があったのであれば、注目に値するものだっただろう。
しかし、仕分人が口にしたのは「2位ではいけないのか」という技術競争というものを理解してはいないセリフ。
あるいは、基礎研究分野に経済的リターンを要求するセリフ。
経済的にペイしないからこそ、営利ではなく国家事業として行う意味があるのだ。
それを理解しない人間が、ただ官僚を糾弾するだけの場は、政治ショーだ。
もちろん、国家財政が厳しい中、たとえ必要な事業であっても、全てはできないのだという理屈もあるだろう。
そうであるならば、優先順位の問題だ。なにを満額にし、なにを削り、なにを廃止するのかは、相対的な評価で順位付けをして、日本という国家にとって最も必要なものから予算づけをしていくしかない。
しかし、今回のように個別に処理していくやり方では、そうした戦略的観点がない。
ましてや、これだけ削ったあげく、「子供手当て」が優先されるというのは、優先順位ははなはだしく疑問であろう。
戦略を間違えると作戦・戦術レベルでは挽回できなくなる。
鳩山内閣には、今一度、冷静に「日本」をどうするのかを考えてほしい。
| 自治体行政と政策の優先順位づけ‐“あれもこれも”から“あれかこれか”への転換 | |
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